なぜインデックス投資は全世界株式が良いのか?
現代ポートフォリオ理論によれば、投資効率が最も高くなるのは全世界の株式を時価総額加重に基づいて保有することです。下表に代表的な全世界指数、全米指数における全世界市場時価総額に占めるカバー率を示します。
指数名称 | 代表的な投信 | おおよそのカバー率 |
---|---|---|
FTSE Global All Cap | VT(ETF) | 98% |
MSCI ACWI | eMAXIS Slim 全世界(オルカン) | 85% |
CRSP US Total Market | VTI(ETF) | 60% |
S&P 500 | eMAXIS Slim 米国 | 50% |
MSCI ACWIがFTSE Global All Capよりもカバー率が低いのは、小型株が入っていないからです。その分、手数料等は安くできるというメリットもあると思われます。いずれにしても85%あれば十分なカバー率であり、20年後、30年後においてもこの比率が大きく変わることは考えられません。一方、全米を対象としたCRSP US Total MarketやS&P500は今は50%以上のカバー率があり十分といえるかもしれませんが、米国のみを対象としているため、この比率が20年後、30年後も保たれる保証はありません。従って、長期投資の対象としては、FTSE Global All CapやMSCI ACWIの方が優れていると思います。 以上のような理由で、染太郎は株式については、オルカンやSBI・V・全世界株(VTを投信で購入できるようにしたもの)を主に購入しています。