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住宅の購入について

最近、日銀が政策金利を上げたこともあって、住宅を購入するときに住宅ローンは固定と変動のどちらが良いかということが大きな話題になっています。まあ、一般的には変動より固定の方が安全で破綻が少ないといわれているようです。しかし、本当に固定金利の住宅ローンは安全なのでしょうか?

染太郎は住宅ローン自体が極めて危険だと考えています。特に若い二十代、三十代の人が35年の長期のローンで住宅を購入するのは変動にしろ固定にしろ危険だと思います。今後数十年の人生で、現在の職業が続けられるかもわかりませんし、大けがや病気などでお金が必要になるかもしれません。購入した住宅が大きな自然災害の被害を受ける可能性もあります。それに、これから家族構成(人数)も変わるでしょう。このように将来が不確定な中で、自分の年収の何倍ものローンを組んで住宅を購入するというのは正気の沙汰とは思えません。

ローンで借りる金額と同程度の金融資産を持っている上で、ローンを組むのであればそれは問題ないと思います。この場合、ローンを組んだ方が、その分資産運用に回せるお金ができるので、資産運用のリターンがローン金利を上回るのであればローンを組んだ方が得といえます。現時点では、固定金利で1.5%程度でローンが組めるのですから、それを上回るリターンを投資で出すことはさほど難しくないでしょう。ただし、あくまでこれはローン金額と同程度の金融資産を持っていることが前提の話です。若い人には難しいかもしれませんね。

染太郎は上記のような考えで、住宅購入には後ろ向きで、これまで賃貸生活を送ってきたわけですが、この年になってようやく金融資産も蓄積されてきたので、少し住宅購入を前向きに考え始め、退職と同時ぐらいに住宅を購入することを検討しています。このように考える第一の理由は、退職して無職になると、賃貸が厳しくなることが挙げられます。また、ローンを組むのも難しいと思いますので、購入はキャッシュということになるでしょう。退職間近や退職後に購入する場合のメリットとしては、職場への通勤のことは考えずに場所が選べることが挙げられます。現在は東京近郊に住んでいますが、退職後であれば別に東京にこだわる必要もなく、日本全国どこにでも移住できます。ただし、個人的には利便性等を考慮すると東京に優る都市はないと考えています。東京の欠点は住宅価格が高騰し過ぎて、都心に住宅を購入するのがかなり難しくなってしまったことです。

二十代、三十代の人であれば、住宅購入よりもNISAを活用して資産を増やすことを第一に考えたほうが良いと思います。もしかしたら、五十代ぐらいのときには住宅を購入できるぐらいの資産は貯められるかもしれません。それから住宅購入を検討しても全然遅くないのではないでしょうか。若い時に、賃貸で何度か引っ越しを経験していろいろな住居に住んでみることも、住宅を購入する上で良い経験になると思います。染太郎が若いころきはNISAなんてなかったので資産運用という意味では今の若い人は恵まれています。この制度をフルに活用したほうが良いと思います。