老後資金についてWebで検索すると...
Googleで老後資金がどのくらい必要かを調べるために、「老後資金 必要額」で検索してみて少しびっくりしました。最初の10個のリンクのうち、保険会社によるものが6個、銀行によるものが3個、新聞社が1個で保険会社・銀行によるものが圧倒的に多いんです。
保険会社によるリンクをいくつか見てみましたが、まず老後資金にいくら必要かの説明があった後に、資金の貯め方として、預金、貯蓄性のある保険商品、株式・投資信託などを挙げ、最後に、金融商品の選択に心配のある人は自社のライフプランナーに相談するのがいいですよ、という方向に誘導するパターンが多いようです。 こういうページを見て保険会社のライフプランナーに相談して貯蓄性のある保険商品を選択する人も多いんでしょうね。Google検索で上位に出てくるだけでかなりの信頼感アップにつながりますしね。そういえば、最近、街中でも「保険の窓口」という店舗をよく見かけるようになりました。こういう店があると相談しやすいかもしれないですね。うまく考えられていると思います。
銀行によるページも見てみましたが、似たような感じで、銀行窓口への相談をお勧めするパターンになっていました。(銀行って、金融商品だけでなくて、保険商品も用意しているんですね。)
染太郎の考えでは、老後資金の問題について安易に保険窓口や銀行窓口に相談することはお勧めしません。そもそも、こういった窓口では、自分たちの利益が大きい商品に対するバイアスがかかった商品選択になることが想定され、それが本当に最適解に成り得るのか疑問です。
染太郎は、保険がどうしても必要な場合は掛け捨ての保証のみに対応した保険に入って、資産運用は自分で行った方がお金は増やせると考えています。ちなみに、染太郎が入っている保険は、自転車事故や登山事故に対応した掛け捨ての保険1つだけです。
資産の運用を自分で行うには、ある程度の金融リテラシーを身につける必要がありますが、お金に関する知識は自分の生活に必須の知識なので、専門家に任せるのではなく、自分で考えることが大事だと思います。投資による資産形成だけでなく、保険の選び方などの固定費の見直しも含めたお金に関すること全般を学べる本として、「本当の自由を手に入れる お金の大学(改訂版)」をお勧めします。最近、本屋で山積みになっているのを見て、ざっと一通り立ち読みしたのですが、とても分かりやすく書かれていると思いました。お金に関することをこれだけ広範に網羅的に説明した本は他にないかもしれません。まだ出たばかりで情報が古くなっていないのも良いと思います。