還元率2%の新しいデビットカード
いろいろと忙しくて5月依頼の投稿になってしまいました。
さて、住信SBIネット銀行から、新しいデビットカードPoint+がアナウンスされています。一番の特徴は、月末の円普通預金残高に応じてポイント還元率がアップすることで、預金残高1000万円以上でポイント還元率が最大の2%になります。たまるポイントはスマプロポイントというもので、あまり聞いたことはないかもしれませんが、デビットカード支払い時に1ポイント1円換算で利用できるみたいなので、ほぼ現金と同じ感覚で使えるといってよいと思います。
染太郎が今メインで使っている還元率2%のSony Bank Walletと比較すると、下表のような違いがあります。
比較ポイント | Sony Bank Wallet | 住信SBI Point+ |
---|---|---|
還元率2%の条件 | 外貨預金、投資信託、WealthNavi資産額が1000万円以上 | 円普通預金残高1000万円以上 |
還元方法 | 現金キャッシュバック | スマプロポイント |
還元率2%が保証される月利用額上限 | 1000万円 | 133万円 |
寄付、公共料金等の制限 | 月50万円支払いまで2%還元 | 還元率0.3% |
上表ではかなりざっくりとまとめてしまいましたが、総じて、ポイント還元の上限や例外についてはSony Bank Walletの方が有利なようです。特にPoint+では、2%が保証される月利用額が133万円と低いです(まあ、滅多に133万を超えることはないでしょうし、超えても1.25%の還元は受けられます)。また、Point+では、公共料金等の支払いが還元率0.3%になってしまいます(鉄道料金も0.3%還元のようです)。Sony Bank Walletは、ほとんどの支払いが2%還元になります(実際は上限が設定されている利用もありますが、染太郎の利用状況では上限に達することはまずありません。また、これはどのデビットカードにもいえることですが、プロバイダ利用料金等ではデビットカードが使えないことが多いです)。Sony Bank Walletの最大の弱点は、担保となる資産を投資や外貨預金で確保しなければならない点です。この点については、円預金を確保すればよいPoint+に軍配が上がります。とはいっても、1000万円以上を常にキープするようにするには、このカードをメインで使っていく場合は、利用金額も加味して1300万円程度は残高として残すような工夫が必要になるかもしれません。預金保険制度で保護される1000万円を超えてしまう点は少し気になります。当然、住信SBIネット銀行側も預金保険制度のことは頭にあったでしょうから、この条件で設定してきたことは少し驚きです。とはいえ、当面破綻は考えなくて良いと思うので、やはり普通預金残高だけで2%還元が一部例外を除いて達成できることは大きな魅力です。
0.3%還元となる支払いとしては、以下のようなものがあります。特に鉄道と公共料金は痛いです。JRについては、VIEWカードのほうが還元率が高くなるみたいでいいとしても、公共料金が0.3%というのは痛いです。Sony Bank Walletは公共料金であっても、月1万円までは2%キャッシュバックが受けられます。支払額に換算すると月50万円までなので、普通の家庭であればこれを超えることはまずないでしょう。
- 鉄道(乗車券/特急券/定期券など)
- 公共料金(電気料金、ガス料金、水道料金、NHK受信料など)
- NTT東日本・西日本サービス料金
- 各種税金、国民年金、国民健康保険料、その他政府・自治体サービスへの各種支払い、国家資格検定料、宝くじなど
- 病院、診療所
- 各種非営利団への会費、寄付など
染太郎はどうするか?
資産形成が終わり、取り崩しに入る老後も使い続けることを考えると、Sony Bank Walletは担保としている投資資産を取り崩すことができず問題です。染太郎としても、死ぬまでSony Bank Walletで2%還元を確保することは難しいのではと以前から思っていました。そういう意味では、Point+は乗り換えの有力候補になり得ると考えています。現金1000万円だったら、最晩年までキープできる可能性が高いです。ただし、住信SBIネット銀行はNTTドコモに買収されてしまったので、今後dポイント還元とかドコモ色を強めてくることは間違いないと思われます。その辺の動向を見極めてからでも、乗り換えは遅くないと思うので、まだしばらくは、Sony Bank Walletメインで行くのが良いかなと思っています。
プラチナデビットもいいかも!!!
実は、住信SBIネット銀行には、年会費11,000円のプラチナデビットというのもあります。貧乏性の染太郎としては、年会費がかかるカードは基本的に対象外で全く考えていなかったのですが、プラチナデビットの場合、1000万円の円普通預金残高で、還元率が2.5%になります。ただし、2.5%還元となる月上限利用金額は80万円と少し低いことは注意です(80万円を超えても1.25%還元は受けられます)。Point+よりも還元率が0.5%アップするので、年間220万円以上利用すれば、年会費の元は取れる計算になります。現在メインのSony Bank Walletの利用額を調べてみましたが、ここ数年でキャッシュレス化が大きく進んだせいか、生活費のほとんどをカードで支払っており、年間220万円は容易にクリアできる数字であることがわかりました。こうなると、モバイル端末保険・海外国内の旅行保険(自動付帯)、ショッピングガード保険、PriorityPass(年3回)、Global Data Roaming by FLEXIROAM(3GB)、ダイニングby招待日和、...など付帯サービスも充実しているので、年会費11,000円のプラチナデビットもなかなか魅力的です。
ちょっと残念なのは、Point+やプラチナデビットでは、家族カードを発行できないことです。Sony Bank Walletでは、家族カードを作ることができます。今後、家族カードの発行ができるようなれば良いと思います。
以上、不満な点も少しありますが、しばらく様子を見て変な改悪等がなければ、Sony Bank Walletからプラチナデビットに乗り換えるのもありかなと思い始めています。プラチナデビット自体は、数年前からあるカードで、定期的に年会費キャッシュバックのキャンペーンをやっているので、またキャンペーンをやるようであればその時に新規発行してみても良いかなと思っています。