投資
高齢者のリスク許容度
一般には、高齢者は若者に比較してリスク許容度を下げるべきと言われています。 株式などのリスク資産と現金などの無リスク資産の割合をどうするかについては、昔から以下の数式を用いると良いと言われてきました。
現金とオルカンの資産取り崩し(定率)シミュレーション
サンプルデータ(35年)に対して、毎年定率取り崩した場合もシミュレーションしてみました。使用したサンプルデータは定額の場合と同じです。現金の利率も定額の場合と同様に0.6%としました。 まずは、毎年リバランスした場合の結果です。上段は平均残高、中段は平均取り崩し額と最低取り崩し額、下段は35年間の平均取り崩し額が同率の定額取り崩し額以上だった回数を表しています。
現金とオルカンの資産取り崩し(定額)シミュレーション
シミュレーション用データ作成
トリニティスタデイのシミュレーションでは、1925年から1995年までの市場データに対して、株式/債券の構成と引出し率の組み合わせをテストしていましたが、市場データを1年ずつずらしたデータでは同じようなデータが多くあることになるので、もっとランダムなデータによってシミュレーションを行いたいと思い、テスト用のランダムデータを作ることにしました。
トリニティスタディ(Trinity Study)と「4%ルール」
トリニティスタディとは、リタイア後の資産取り崩しについて書かれた1998年の論文のことで、著者がトリニティ大学の3人の教授なのでこの名で呼ばれています。
老後資産が使われない問題について
内閣府の「令和6年度経済財政白書」では、85歳を過ぎても金融資産があまり減っておらず、貯めてきた老後資産が使われずに保有されている傾向があると報告されています。このことを問題視する風潮もあるみたいですが、染太郎はこのこと自体は全く問題ないと考えています。以下に理由を述べます。
なぜインデックス投資は全世界株式が良いのか?
現代ポートフォリオ理論によれば、投資効率が最も高くなるのは全世界の株式を時価総額加重に基づいて保有することです。下表に代表的な全世界指数、全米指数における全世界市場時価総額に占めるカバー率を示します。
インデックス投資のお勧め本
最初のポストで、橘玲氏の著作「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」や「臆病者のための株入門」を紹介しました。これらは2000年代に初版が出て、当時、私も初版を読んで感銘を受けたことを記憶しています。実はこれら2冊の本は、改訂版が現在でも入手できます。これらも良い本ではありますが、これから投資をはじめようとする人には、以下の3冊をお勧めします。