現金とオルカンの資産取り崩し(定額)シミュレーション
シミュレーション用データ作成
トリニティスタデイのシミュレーションでは、1925年から1995年までの市場データに対して、株式/債券の構成と引出し率の組み合わせをテストしていましたが、市場データを1年ずつずらしたデータでは同じようなデータが多くあることになるので、もっとランダムなデータによってシミュレーションを行いたいと思い、テスト用のランダムデータを作ることにしました。
トリニティスタデイのシミュレーションでは、1925年から1995年までの市場データに対して、株式/債券の構成と引出し率の組み合わせをテストしていましたが、市場データを1年ずつずらしたデータでは同じようなデータが多くあることになるので、もっとランダムなデータによってシミュレーションを行いたいと思い、テスト用のランダムデータを作ることにしました。
トリニティスタディとは、リタイア後の資産取り崩しについて書かれた1998年の論文のことで、著者がトリニティ大学の3人の教授なのでこの名で呼ばれています。
内閣府の「令和6年度経済財政白書」では、85歳を過ぎても金融資産があまり減っておらず、貯めてきた老後資産が使われずに保有されている傾向があると報告されています。このことを問題視する風潮もあるみたいですが、染太郎はこのこと自体は全く問題ないと考えています。以下に理由を述べます。
現代ポートフォリオ理論によれば、投資効率が最も高くなるのは全世界の株式を時価総額加重に基づいて保有することです。下表に代表的な全世界指数、全米指数における全世界市場時価総額に占めるカバー率を示します。
最初のポストで、橘玲氏の著作「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」や「臆病者のための株入門」を紹介しました。これらは2000年代に初版が出て、当時、私も初版を読んで感銘を受けたことを記憶しています。実はこれら2冊の本は、改訂版が現在でも入手できます。これらも良い本ではありますが、これから投資をはじめようとする人には、以下の3冊をお勧めします。
前編はこちら
いずれ世界株の大暴落が来るはずなので、そしたらまた全世界株に投資しようと考えていたときに、2020年のコロナショックが起きましたが、この時は、これからもっと暴落すると思っているうちに株価が上昇をはじめ投資するチャンスを失ってしまいました。というわけで株式投資はできないでいたのですが、これからは円安になるに違いないとなぜか確信して、2020年から2022年にかけて米ドルMMFを購入するようになりました。この時は極端で全資産の7~8割位を米ドルに変えたと記憶しています。米ドルレートは105円~125円のときです。
染太郎が投資を本格的に始めたのは2005年頃で、当時はまだ40歳ぐらいでした。 当時AIC(Alternative Investment Club、海外投資を楽しむ会)という会があって、そこが投資のノウハウ本(ゴミ投資家シリーズという名称でした)を数冊出版していました。それを参考にして、海外に銀行口座を作ってファンドを購入したのが最初だと思います。海外口座といってもプライベートバンクのような大それたものではなく、ファンドも普通の個人が低額で買えるようなものでした。また、個別で中国株を買ったりもしていました。今振り返ると、変なものばかり購入していましたね。これらのファンドや株はリーマンショック後に全部売ってしまいました。海外の口座もクローズしました。この時期の投資はお遊びの域を出ないものでしたが、トータルでは損は出ていなかったように記憶しています。また、「ゴミ投資家のための人生設計入門」やその後に出た橘玲著の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」という本で、生命保険が不要であるかとか、持ち家を購入すると資産運用なんかできないとかいうことを学び、実際に生命保険を解約し、住宅も賃貸で良いという考えになったのが、その後いろいろ失敗はあったものの資産形成には役立ったと考えています。(「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は、今でも改訂版のkindle版が入手できるようなので、下にリンクを貼っておきます。)